目次 - 聞書第三 〇三四三 鍋島直茂の述壊―義理程感深い物は無い、義理には落涙する 〇三四四 小早川隆景、使者を鍋島直茂に送つて口上の指南を受く 〇三四五 鍋島直茂公夫妻寒夜入牢者の人數を調べ普く粥を施興す 〇三四六 鍋島直茂夫人、石井一門の爲將來を案じて雜務方を斷る 〇三四七 鍋島直茂、小姓衆に泉水の水量を問うてその稱呼を教ふ 〇三四八 太閤秀吉「龍造寺は九州の槍突」と違法の道押を黙認す 〇三四九 鍋島直茂、當意即妙の自己流生花を生け、太閤に褒めらる 〇三五〇 「信濃殿は腹切所を忘れては居らぬか」カチクチの軍法 〇三五一 鍋島直茂の返答、「新參者は尻拭役、槍突は其方達」 〇三五二 鍋島直茂高麗出陣の時京都愛宕山の威徳院護摩堂を建立す 〇三五三 玉林寺金峰和尚、鍋島直茂の隠居所知行附進を一蹴す 〇三五四 寶持院住持、鍋島直茂の申出に一生蒟蒻を所望す 〇三五五 鍋島直茂、夜明けに床を出て静座、一宿の金峰和尚を困らす 〇三五六 太閤御茶湯に鍋島直茂引出物を拜領、龍造寺高房引見さる 〇三五七 鍋島直茂朝鮮中歸りに大阪へ直行、再度朝鮮に渡海す 〇三五八 殿様美談―鍋島勝茂の孝心に齋藤用之助死罪を免ぜらる 〇三五九 鐵砲的の時、鍋島直茂、老人齋藤用之助を勞はり、勝茂を戒む 〇三六〇 天正十七年正月七日、直茂公口宣の事、「豊臣信生」 〇三六一 鍋島直茂、其の家中に兄豊前守家來との喧嘩口論を厳戒す 〇三六二 鍋島直茂高麗陣に傳戰、小早川隆景の明識に感嘆す 〇三六三 鍋島直茂の一言、御城密通仕置者の幽靈を消滅せしむ 〇三六四 鍋島直茂千栗通過の時、見るに忍びずとて九十の老人を見ず 〇三六五 鍋島直茂の前妻離別、主水茂里は直後妻の陽泰院の又甥 〇三六六 龍造寺隆信の島原戦死と鍋島直茂宗龍寺建立の由來 〇三六七 鍋島直茂、薩摩から送つた龍造寺隆信の首を突返す 〇三六八 鍋島直茂、遺愛の地多布施御館に逆修を建つ、宗智寺の由來 〇三六九 時節到來と思はゞ潔く家を崩せ、其の時抱へ留むる事もある 〇三七〇 鍋島直茂、靈夢に感じて興賀宮に永代常夜燈を寄進す 〇三七一 鍋島直茂前夫人、後妻打に出で、陽泰院の應待に納得して歸る 〇三七二 鍋島直茂の生前、領内の土民加賀守を行神様として拜む 〇三七三 鍋島直茂の明察、藤島生益宅に本庄院住持の奸計を糺さしむ 〇三七四 鍋島直茂、家中の怨聲を聴いて即刻信新任の高祿者を罷免す 〇三七五 豊太閤朝鮮征伐と鍋島直茂、直茂出陣後八箇年歸國せず 〇三七六 「常時氣味のよき事は必ず後に悔む事あるもの也」 〇三七七 鍋島直茂寒夜に抜身の槍を持ち、酒宴中の龍造寺隆信を衛る 〇三七八 豊太閤鍋島直茂に國を任せた龍造寺隆信を名将と褒む 〇三七九 小田原陣と鍋島直茂、東上途中下の關道山平兵衛方に一泊す。 〇三八〇 鍋島直茂、磔刑の罪人を助け蓮池めい島に千間堀を掘らしむ 〇三八一 三十九 鍋島直茂、朝鮮凱旋の時陶工を伴ひ歸りて有田焼を創む 〇三八二 鍋島直茂、鹿子天神に參詣、地に平伏して安藝守の粗忽を謝す 〇三八三 鍋島直茂の教訓、我が氣に入らぬことが我が爲になるもの 〇三八四 鍋島直茂、陽泰院の働振りを見込んで執心し、これを娶る 〇三八五 鍋島直茂夫人陽泰院、態と面相を變へて豊太閤に謁す 〇三八六 鍋島直茂、追從の山伏の心を見透かしながら金子を施興す 〇三八七 鍋島直茂、御伽衆に小早川隆景を「天下の名人」と激賞す 〇三八八 鍋島直茂人通りを見て「肥前の槍先に早や弱み附きたるか」 〇三八九 直茂養家千葉氏より復歸の時、究竟の士十二人從ひ來る 〇三九〇 鍋島直茂、次の間に古老の勇士を招き聞寝入りに物語を聴く 〇三九一 奉公の道には人を薦め、物見遊山には人に勧められるのがよい 〇三九二 鍋島直茂曰く、「隆景は我等に較べて言ふべき人でない」 〇三九三 鍋島直茂、敷居を外し、家臣が密かに隠した柿の實を捨てさす 〇三九四 齋藤佐渡 同用之助一家、鍋島直茂 同勝茂の爲父子三代追腹す 〇三九五 横尾内藏之丞、百姓との訴訟に負けて追腹誓紙を取戻す 〇三九六 誠忠藤島生益の氣轉、船酔の鍋島直茂の自害を未然に防止す 〇三九七 天守御普請の時、大工棟梁奸謀の?で死罪に處せらる 〇三九八 鍋島直茂、興賀 本庄 大堂三社に常燈を献じ、興賀社に自ら燈す