聞書第一 〇一八七 旅先から細々と手紙、この心入れが人より上の所 原文 一、何某、今度江戸出御一宿より、細書きを差越され候。取紛れの時分は、大方無沙汰をするものなるが、斯様に心の入りはまりたる分が、人より上の所也。
聞書第一 〇一八七 旅先から細々と手紙、この心入れが人より上の所 現代語訳 一、何某は、今回の江戸出御一宿から、短い手紙をよこしてきた。忙しいときは、多くの場合、無沙汰をするものだが、この様に心遣いが出来るのが、人より上である所だ。