聞書第一 〇一六五 利發で萬事を押附ける、根本を見届ける力の人がない 原文 一、何和尚は、利發にて萬事を押附けて濟まし申され候。今、日本に手向ひ申す出家なし。替りたる事少しもなし。大根を見届くる力ある人なもの也。
聞書第一 〇一六五 利發で萬事を押附ける、根本を見届ける力の人がない 現代語訳 一、何和尚は、利発さですべての物事を押し付けて済まされた。今、日本に立ち向かえる出家はいない。変わったところは少しもない。大元を見届ける力がある人なのだ。