聞書第一 〇一五四 名利薄き士は多分似面非者、高慢して今日の用にはたたぬ 原文 一、名利薄き士は、多分えせものになりて人を謗り、高慢して役に立たず。名利深き者には劣る也。今日の用に立たざるなり。
聞書第一 〇一五四 名利薄き士は多分似面非者、高慢して今日の用にはたたぬ 現代語訳 一、手柄を立てようとする心が薄い者は、多くの場合偽物になって人を誹り、高慢になるので役には立たない。手柄を追い求めるものには劣る。今日、明日で役には立つことはない。