聞書第一 〇一四二 假にも弱氣はいはぬと覺悟せよ、假初事にも心の奥が見える 原文 一、武士は假にも弱氣のことを云ふまじ、するまじと、兼々心がくべき事也。かりそめの事にて、心の奥見ゆるもの也。
聞書第一 〇一四二 假にも弱氣はいはぬと覺悟せよ、假初事にも心の奥が見える 現代語訳 一、武士は仮にも弱気な事を言うまい、言うまいと、かねがね心掛けるべきである。かりそめの事でも、心の奥が見えるものだ。