聞書第一 〇一二三 諸人と懇意にするは諫言の階、我が爲にするのは追従 原文 一、諫言の道に、我其の位にあらずば、其の位の人に言はせて、御誤直る様にするが大忠也。此の階の爲に諸人と懇意する所也。我が爲にすれば追従也。一方は我等荷なひ申す心入れから也。成程なるもの也。
聞書第一 〇一二三 諸人と懇意にするは諫言の階、我が爲にするのは追従 現代語訳 一、諫言の道に、自分がその位に至っていないなら、その位の人に言わせて、御誤りが直る様にするのが大忠である。この架け橋となるために諸人と懇意にするのである。自分の為にすれば追従である。一方は自分が担うという心入れからだ。そうすれば上手く行くものだ。