聞書第一 〇一一九 内外膝を崩さず、物言はねばならぬ事は十言を一言で濟ます 原文 一、奉公の心掛をする時分、内にても外にても膝を崩したる事なし。物をいはず、言はで叶はざる事は、十言を一言で濟ます様にと心掛けし也。山崎蔵人など斯くの如き也。
聞書第一 〇一一九 内外膝を崩さず、物言はねばならぬ事は十言を一言で濟ます 現代語訳 一、奉公の心掛けをするとき、内でも外でも膝を崩すことは無い。物を言わず、言わずにはいられない事は、十言を一言で済ます様にと心掛ける。山崎蔵人などはそのようにしている。