聞書第一 〇〇九一 手跡も堅くならぬやうに、此の上に格を離れた姿がある 原文 一、手跡の行儀正しく、疎略なきより上は有るまじけれども、其の分にては、堅くれ賤しく見ゆるなり。此の上に、格を離れたる姿有るべし。諸事に此の理有るべし。
聞書第一 〇〇九一 手跡も堅くならぬやうに、此の上に格を離れた姿がある 現代語訳 一、振る舞いが行儀正しく、疎略が無いに越した事は無いが、それだけでは、堅苦しく卑しく見える。此の上に、格を離れた姿がある。あらゆる事に、この理がある。