聞書第一 〇〇七六 大詮議の時頭取を討果すべき覺悟で、其の理由を表明す 原文 一、先年、大詮議の時、其の頭取討果すべき覺悟にて、何某仕懸け、其の理聞え届け申上げ候。又御仕置きの上、何某は、「御領掌早く候て、御側手薄く賴み少く存ずべく。」と申上げ候。
聞書第一 〇〇七六 大詮議の時頭取を討果すべき覺悟で、其の理由を表明す 現代語訳 一、先年、大詮議の時、その頭を討ち果たすべく覚悟して、何某が仕掛け、その理由を申し上げた。その後、それが聞き届けられた後で、何某は、「思ったより早くご了承頂いたので、お相手が手薄で頼りないように思えた。」と申し上げた。