聞書第一 〇〇七四 隠岐國より還幸の時、後醍醐天皇の勅諚と楠木正成の奉答 原文 一、後醍醐天皇隠岐國より還幸の時、赤松楠木御迎へに參上、御感の勅諚あり。圓心は唯平伏して退く。正成は、御請申上げたり。よき御請なり。本書にて、之を見るべし。
聞書第一 〇〇七四 隠岐國より還幸の時、後醍醐天皇の勅諚と楠木正成の奉答 現代語訳 一、後醍醐天皇が隠岐の国よりお帰りになった時、赤松、楠がお迎えに参上し、感謝の勅諚を賜った。円心はただ、平伏して退いた。正成は、御受取り申し上げた。よき受け取りだ。詳しく書いた書物で、これを見てみるといい。