聞書第一 〇〇六六 二六時中主君の午前に居ると思へ、休息の間もうかうかするな 原文 一、奉公人は二六時中氣をぬかさず、不斷主君の御前、公界に罷在る時の様にするもの也。休息の間うかとなりては、其の分公界にて、うかと見ゆる也。此の氣の位是ある事也。
聞書第一 〇〇六六 二六時中主君の午前に居ると思へ、休息の間もうかうかするな 現代語訳 一、奉公人は、四六時中気を抜かず、普段から主君の御前、公けの場所に居る時のようにするものだ。休息の間にうかうかしては、その分、公の場でうかうかする様に見える。このように気位を持つべきだ。