聞書第一 〇〇五二 主君の御誤を直すが大忠節、若年の時の御守が大事 原文 一、殿の御心入れよく仕直し、御誤なき様に仕る人が大忠節にて候。總じて御若年の時分に、御家の様子、御先祖様御心入など、篤と御合點遊ばされ候様に仕り度き事に候。御守が大事にて候由。
聞書第一 〇〇五二 主君の御誤を直すが大忠節、若年の時の御守が大事 現代語訳 一、殿のお心入れを良く直して、御誤りなさらぬように仕えるのが大忠節である。総じて若年の時分に、お家のご様子や、ご先祖様のお心入れなどを、とくとご納得遊ばされる様にお仕えしたいものだ。お守りが大事である。